簡易土壌水分計を設置する方法を解説します。
使用する道具
- 土壌を掘る道具(スコップやオーガーなど)
- バケツ
- ふるい
- じょうろ
- ゴムハンマー
設置場所の選定
30cm×30cmのスペースを確保ください。
- 園地において土壌の渇きやすさが平均的な場所
- 平らな場所
- Sigfoxの電波が届く場所(IoTネットワーク Sigfox 通信エリア:https://www.kccs.co.jp/sigfox/area/)
- 太陽光が十分に射す場所(ソーラー電源を使用する場合)
- 地下にパイプなどが埋まっていない場所
- 農作業の邪魔にならない場所
- 土壌水分計へ給水がしやすい場所
1. 簡易土壌水分計を設置する準備をします
簡易土壌水分計のポーラスカップ(先端の白い部分)は非常に割れやすいので設置の際に取り扱ににご注意ください。
①簡易土壌水分計へ水道水を満タンに入れます。
この際に、ポーラスカップ(先端の白い部分)が湿っているかどうか確認してください。
※井戸水を使用するとネオジウム磁石が錆びてしまう原因となります。
※手が汚れている場合は、しっかりと洗って作業を行ってください。
土などが容器内へ侵入するとポーラスカップが目詰りする原因となります。
②目視用ボール、発砲スチロール、ネオジウム磁石を順番に入れます。
2. 設置場所に穴を掘り、泥を作ります。
①スコップやオーガーを用いて、設置場所に穴を掘ります。
※深さは、約30cm(簡易土壌水分計のグレーの部分が土に埋まる程度)を目安に掘ります。
②バケツの上にふるいを置き、掘り出した土壌の半分ほどをふるいにかけて、礫や石を取り除き、細かい土を作ります。
③ふるいにかけた細かい土に適宜水を加え混ぜて、泥を作ります。
※泥は溶けたアイスクリームの様に十分に水分を含ませた水量に調節します。
3. 簡易土壌水分計を土の中へ固定します
①穴の中へ2~3cm泥を敷き詰めてから、その上に簡易土壌水分系のポーラスカップを優しく置きます。
この際、ポーラスカップを覆うように泥を穴に入れ、簡易土壌水分計と泥をしっかりと密着させます。
※ポーラスカップと泥がしっかりと密着していない場合、簡易土壌水分計の水量が減少しないので、ご注意ください。
②泥と元の土壌を交互に穴の中に戻していき、都度ハンマーや足で押し固めていきます。
水分計の異径ソケット(グレー部分)が1cmほど出る位置まで繰り返します。
都度押し固めていきます。
③簡易土壌水分計が自立したら、水道水をたっぷりと地面にかけて、地面となじませて完成です。